人間社会日記にゃ~
今日もあいつは、ちょっとしたことで足の小指をぶつけてたにゃ。すっごく痛そうにゃのに、「痛ーい!」って叫んだかと思えば、すぐに「ははは、ドジだなぁ」って笑ってるにゃ。
こないだは、お気に入りのマグカップを落として割っちゃったにゃ。人間にとって、お気に入りのものが壊れるのはすごくショックなはずなのに、あいつは「あ〜あ、とうとう寿命だったか〜」って言いながら、ニコニコしてるにゃ。
ぼくたちが転んで足の裏を怪我したら、心配して「痛いね、大丈夫だよ」って優しくなでてくれるのに、自分自身が痛いときは、いつもヘラヘラ笑ってごまかしてるにゃ。
不思議にゃ。どうして人間は、悲しいことや痛いことがあった時に、ニコニコできるにゃ?ぼくは、痛かったら「ニャーッ!」って怒るし、悲しかったら「ミャー」って鳴くのに。
きっと、あいつはぼくたちが心配しないように、わざとそうしてるのかもしれないにゃ。でも、そんなに無理しなくてもいいのににゃ。
たまには、ぼくのふかふかのお腹に顔をうずめて、泣いてもいいんだよって教えてあげたいにゃ。そうすれば、少しは楽になるはずにゃ。
あいつは、きっと優しいにゃ。優しすぎるから、自分の痛みを誰にも見せたくないのかもしれないにゃ。
今日も、あいつのニコニコの笑顔が、ちょっとだけ切なく見えたにゃ。
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